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「治らない病」克服日記ストレス対処トラウマ(PTSD、PTG)モラハラ、自己愛性人格障害身体的病気とトラウマ

②逃げられないとき、闘争か、死んだふりか?

治らない病を治す 当事者サバイバーによる駆け込み寺 「治らない病」克服日記
この記事は約7分で読めます。
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今回は、逃げようとしても逃げられなかった場合、どうなるかについてです。

前回の記事では「勝てないなら、逃げたい」と書きました。

引き続き、ストレスにおける「闘争・逃走反応」と呼ばれる神経の仕組みを紹介します。

⓪病を治すには、動物になって考える?
ストレス、性格の歪みを「頭」「認知」で対応するのは限界があります。いったん脳を横に置いて、身体の声を正しい方法で聞くと答えがあるかもしれません。
①とにかく逃げたい私たちと、逃さない毒親&プレデター
いじめや虐待、毒親、モラハラ、パワハラには、「逃げられない」という特徴があります。この逃げられないこそストレスの根本原因かもしれません。

 

さて、例によって例の如く、いったんハムスターの気持ちになってください。

上の写真にあるハムりんになりきってください。

また自作の心理テストにお付き合いいただけ!ば幸いです。

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ちょっとした心理テスト

エサをたくさん頬袋に詰めて家に帰ろうとしていたら、

目の前に危険なオオカミがいます。

オオカミはなんと、巣穴の中を覗き込んでいます。

もう目と鼻の先にオオカミが口を開けています。

巣穴の奥には仲間と家族が暮らしています。下手に動くと巣穴が全滅させられます。

絶体絶命! あなたならどうしますか?

→①死んだふりをしてオオカミがいなくなるまでその場で待つ

→②命をかけてオオカミの前を全力で走って逃げる

→③巣穴を別方向へ全力で掘ってみる

→④とりあえず「怖いよー!SOS!たすけて!」と叫ぶ(ハムスター語で)

→⑤オオカミからは距離を取り、仲間や家族に八つ当たりして気を紛らわせる

→⑥そのほか

これって、正解もないし、人それぞれ分かれる答えです。

私は③→①のタイプかなと思います。ダメ元で解決しようとします。

本当にダメで四面楚歌になったら①の死んだふりに移行します。

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ストレス対処の個人差を分析する

さて、本題はここからです。

自分なりに戦ったけれど、オオカミ襲撃という逃げ場のない恐怖体験をしたあと、

人がどうやって恐怖と戦っていくか(ストレス対処するか)という問題です。

以下は素人による分析分類ですので、参考程度にご覧ください。

①恐怖と絶望で死んだふり(凍り付き)をした人

いわゆるトラウマ、PTSDという症状になっている可能性があります。この①状態について、今後も引き続き分析していくので、今回は省略します。

→うつ病、双極性障害、ぜんそく、慢性疲労症候群、身体の痛み、偏頭痛など

②血気盛んに敵をブチのめす選択をしやすい人

身体の強さに自信があり、攻撃意欲が旺盛です。良い方に転べば消防士や自衛官やスポーツ選手など素晴らしい仕事をし、悪い方に転べば闇社会などで暗躍してしまうかもしれません。その人の持つ良心次第、つまり教育や環境次第で、すごい力を発揮します。

→身体が強い系の健康な人、経営者、権力者、芸能人、サイコパス

③別の方法を探って自力でなんとかしようとする人

身体はそこまで強くないので、知恵や技術で戦いに勝とうとします。サラリーマンに多いタイプだと思います。自分の弱さから逃げて生き残ることに必死すぎるため、気がつくと無理しすぎて病気になっていたりします。ここについても後日詳述します。

≒強迫性・回避性人格障害、解離性障害、適応障害

④すぐに助けを呼ぶ人

身体の強さに関係なく、自分の中に恐怖や恥の感情を溜めておくことができない身体の構造です。我慢ということに身体が耐えられず、すぐ外に発散するため、本人は案外健康体です。何かを熱狂的に信じたり、他人に甘えることで安心感を得ます。本人には悪気はないのですが、体内に生じたわずかなストレスでも他人にぶつけないと気が済みません。普段は良い人で常識的ですが、すぐ悪口を言ったり、弱音を吐いたり、クレームを言ったり、暴力を振るったりするため、悪目立ちしやすいです。

≒境界性人格障害、クレーマー、いじめ、毒親、モラハラ、依存症、アル中

⑤他人のせいにして「自分は常勝軍団イメージ」にとらわれる人

自己愛性人格障害はこのパターンでしょう。恐怖の対象とは全然別の、本当に安心安全なところへ帰ってから、突然内弁慶になって優しい人をしつこく長時間ブチのめします。強いオオカミには決してタイマン勝負を挑みません。オオカミの前では媚びへつらい、ペコペコして、愛想笑いしています。家に帰ると豹変して、「霊長類の長」のようにワガママほうだいします。ワガママを通すために家族を洗脳して操ります。

≒自己愛性人格障害、悪質で組織的ないじめ、毒親、モラハラ、非定型うつ病、家庭内暴力

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軸は「身体の強さ」と「自制心」

以上見ていただいたのは、「身体の強さ」×「自制心」のマトリックスです。

・身体が強いタイプ

身体が強いタイプは、自制心があれば英雄になれます。リーダーや経営者によくいるタイプです。

自制心が無いと、金や権力や人脈を手っ取り早くゲットしようと渇望する、えげつない人になります。

良心が無いレベルになると、平気で他人に暴力を振るう悪い奴になります。

自分の身体が強いと、他人に共感する必然性が低いので、

思いやりや優しさより、「強さ」「能力」が長所として認識されやすいです。

また、自分の身体へ絶対的な安心感があるため、他人への信頼感も高いです。

よって何か不愉快なことがあると安心して他人のせいにし、殴ったり暴言を吐いたりしてもすぐ謝って仲直りします。

・身体が弱いタイプ

身体が弱いタイプは、基本的に①の凍り付きに移行します。

敵が目の前にいないときには頭と知識と経験でどうにか解決しようとします。

ただ、ここで身体の弱さを自覚している人と自覚のない人に分かれます。

それについては後日「解離」の記事で書かせていただきます。

負けを認めるか、負けを認めないか?ーー社会の影響

身体強さと認知の関係は、まとまった研究が見つからない(どなたか教えてください!)ので、

推論のまま私が思っていることを書かせていただきます。

まず、過去にあった「オオカミとの戦い」はもう終わったことだと、

頭ではなくて身体がきちんと認識できているか? が問題です。

大笑いしながらリラックスして「戦い」を話せるなら、ただの過去になっています。

いじめ、虐待、事故、なんでも良いのですが、それを思い返したときに

心臓がムカムカしたり、頭痛がしたり、息が苦しくなったりしますか?

もし身体がビクッと反応していたら、それは多分もうトラウマ化しています。

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負けを認めさせてくれない現代社会、そしてトラウマへーー

・「負けを絶対に認めないで戦い続ける」

負けず嫌いという言葉に表されるように、どう見ても負けているけれど

「俺は負けていない、もっと根性を出せば出来るはずだ」

という精神論を日本社会が徹底して教えたおかげで、

負けというものを決して認めることの出来ない人が多いです。私もそうでした。

そうなると、たとえば0歳児のときの虐待も、10歳のときのいじめも、

終わりません。

負けたと認めたら終わりだと社会に言われて育ったから。

なのでずっと昔に言われた、いじめっ子のたった一言と、

その後30年間戦い続けてストレス反応を示し続ける、ということはあり得ます。

そういうパターンはもうトラウマ化していますので、もうしばらく本ブログにお付き合いください。

くれぐれも、悪い記憶を一人で思い出す(反すう)ことはやめてください。

専門的な知識の無いなかでする「暴露療法」は超危険です!!!!!!

とにかく身体のドキドキ、ムカムカ、チクチク、ズキズキだけ受け止めるだけ。

記憶をほじくり返すのは絶対NGです。

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それでもとにかく勝ちたい困ったちゃんたち

勝てる相手だったら当然戦って勝って終わり、なのですが、

ヒトの社会は複雑になりすぎて、「勝てる勝負」はすごく少ないですよね。

闘争または逃走の判断を神経が迫られたときに、

「戦って勝ちたい」とあくまでもこだわり続けると、

「戦って勝っている(というイメージ)」にこだわることになります。


ですので、会社やママ友の中で負け続けている「勝ちたいタイプ」は、

ほんの少しでも弱そうで優しそうな人をみると、勝負の理由を無理やり作って、

「よーし今日も勝った勝った☺️ 私はストレスに負けない強い人間じゃい」

という、ストレス(エアーオオカミ)に勝った実感を持って安心します。

これがいじめ、虐待、モラハラ、DV、家庭内暴力です。

それを助長するのが、自己愛、万能感供給マシーンとしてのサブカルチャー、SNSです。

ストレスに対する反応である「闘うか、逃げるか」という反応は、

21世紀には金儲けの食い物にされてしまいました。

「勝つのはいいことだ」「勝つために商品を買え、経済を回せ!」と。

逃げるべきときに逃げずに闘った結果、

この世の多くの人がなんらかのトラウマを抱えるに至りました。

そのことを、消費社会のど真ん中で躍り狂ってきた複雑性PTSD当事者として、

地道に発信していきたいと思っています。

 

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