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「治らない病」克服日記ストレス対処トラウマ(PTSD、PTG)身体的病気とトラウマ

③治らない病の原因は、ストレスからの「凍りつき」?

治らない病を治す 当事者サバイバーによる駆け込み寺 「治らない病」克服日記
この記事は約6分で読めます。
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ストレスを医学的に考えようシリーズ第三弾ヽ(´▽`)/

今回は、逃げることも闘うこともできず、立ち止まるしかなかった現代人が起こしがちな「治らない病」について。

いよいよトラウマの話が出てきます( ´ ▽ ` ) やっとだw

凍りついている人はすごく多いはずなので、おそらくほとんどの方が当事者だと思います。

あくまでも当事者ブログなので、ここからは「身体も神経もメンタルも生まれつき鬼強い人」は除外して考えていきます。

共感力が普通以上、体の強さは普通か普通以下、という、

普通の私のような人を念頭に置いていますのでご了承ください。

そしてこんな難しくて書いてる本人も頭がパンクする話を、

多くの方が読んでくださっていること、すごく励みになります!

前回記事の「オオカミvsハムスター」から続きます。

引き続き、か弱いハムスターになりきって以下お読みください。

②逃げられないとき、闘争か、死んだふりか?
逃げたい/闘いたいのに、我慢し続けた経験はありませんか? 実はそのストレス、脳は忘れても身体は覚えているかもしれません。
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危機を記憶する動物的解決法

こわいオオカミは、いったん帰って行きました。

あなたは一旦平穏な日常を取り戻しました。

でも、オオカミがこの周辺をパトロールしていることには変わりません。

ハムりんになりきっているハズのあなたは、どうやって危機に対応しますか?

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凍りつく動物的メリット

前回の記事で①凍りついて対応を選んでくださった人、

または、様々な努力をしたけれどどうにも対応できず最終的に凍りついた人は、

「オオカミがいなくなるまでずっと凍りついてやり過ごす」ことになります。

ヒトを含む動物は、「動くものしか攻撃しない」という特性があります。

すでに動かなくなった(死んだ、病気)の獲物を食べてもマズいし捕食者側が病気になるからです。

サバンナの草食動物がよくやっている「死んだフリ」は、

ヒトの防衛本能にもちゃんと引き継がれています(ここ重要!)。

柔道など武道では、動けなくなった相手には攻撃しないことからも、

この動物界の普遍的なルールがお分かりいただけると思います。

ふつう、「死んだフリ」をしたら、オオカミは数分で飽きて消えますよね。

だから、普通のストレス反応では、

ハムりん(あなた)は敵が消えたらすぐ、凍り付きを解除して自由の身になります。

また家族と過ごしたり、安心する巣穴に戻ることで、闘争逃走反応は終了します。

でも一つ大きな問題があります。

オオカミはまた来るかもしれない。でもいつ来るかは全然分からない。

もしかしたらまだ側にいて、動き出したらすぐ襲ってくるかもしれません。

家族のため、凍り続ける現代の子ども

ヒトの複雑性PTSDの場合、そこまで大きな事件は起きていないこともあります。

それこそオオカミにいつ襲われるか分からない、というレベルのものかもしれない。

私のように脳の記憶からは完全に抹消されているかもしれません。

でも残念ながら、虐待の記憶は脳が忘れても身体は忘れません。

ヒトの子どもはあまりに弱く、現代では家出しても連れ戻されるので、

虐待親には勝つことも、逃げることもできません(ここ重要!)

親やきょうだいがオオカミだった場合、加害者を責めるに責められず、

被害者の子どもだけが「何十年も凍り付き続ける」ことになります。

または親の機嫌の良い時と悪い時の差が激しかった場合、

虐待されるたびに、「死んだフリ」で許されようとすると、

身体が「死んだフリ」に適応して成長します。

特に3歳までに受けた虐待はトラウマになりやすく、身体は無意識のうちに変容します(体質差あり)。

診断名としては複雑性PTSDになりますが、

多くの人が別のメジャーな疾患を入り口にしてトラウマに気付きます。

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小さな脳の動物時代からしている「危機管理のノウハウ」

話をハムスターvsオオカミに戻します。

身体に危機管理を記憶させると言っても、どうやるのかご存知ですか?

ブログに書く?ーーいえ、ハムりんには文字も紙もありません。

現代人はとにかく文字や視覚情報など、脳機能に頼りたがりますが、

わずか500年前まで、庶民は紙すら持たなかったこと、

そして500年くらいではヒトは進化しないということは重要です!

ハムりんはそんなに脳味噌が大きくありません。

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敵に囲まれたら体質ごと変える?

じゃあ、あの怖いオオカミにいつ襲われてもいいように「身体そのもの」を作り変える?

ーーたぶん、これしか方法はありません。

ハムスターの小さな脳味噌では「近所に怖いオオカミがいて、そいつはこんな大きさで、どっから来て……」と細かいことを長期には記憶しきれません。

だから、動物としては体質ごと警戒・危機管理モードに変える必要があったのだと思います。

それが凍り付き反応です。

まず必要なのは、元気に活発に子孫繁栄を狙う路線から、

省エネで今いる家族でしっぽり静かにやっていく路線への転換ですよね。

だっていつまたオオカミが来るか分からないんですから。

危機や不安を感じない遺伝子の個体は、たぶん喰われてすぐ死んでしまいます。

だから交感神経の働きが低下し、うつ病みたいに心も身体も省エネになります。

人間で言うと、

個性を発揮し身体を鍛えて自由に素直に生きている状態から、

社会に同調してなるべく目立たず、批判を遅れて高評価を渇望し、根性と気合でキャッチアップしている状態です。

こうなると、身体にストレスホルモンが充満し、やがて出し疲れて枯渇し、

体の内臓(特に腸内細菌)がストレス防衛に特化していきます。

もはや「動くものを見たら敵だと思え」レベルに警戒しているので、

HSP気質の人は警戒が過剰になりすぎてパニック障害になるかもしれません。

免疫もまた、誰を攻撃したらいいか疑心暗鬼になり、自己免疫疾患になりやすくなります。

(免疫についてはノーベル賞レベルの研究者でもメカニズムが解明できていません)

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凍りついた人はどうする?

どんなに検査をしても病気が分からない、

または今罹っている病気はどうもしっくりこない、という方は

もしかしたら、人生のどこかのタイミングで「死んだフリ」を始めたのかもしれませんん。

その時、もう脳に頼っても前には進みません。

明日もこの続きを記しますが、身体のケアをしてあげてください。

きっとトラウマの記事を読む中で、身体が反応し、「溶かして〜」と声をあげるはず。

そしてその本質的なSOSにご自身が気付けるようになるはずです。

次回は凍り付きでも対応不可能なケース(虚脱)と、

トラウマによって具体的にどんな病気になるのか、

自分の頭の整理もかねてご紹介させていただきます٩( ᐛ )و

以下、この連載の過去記事。

⓪病を治すには、動物になって考える?
ストレス、性格の歪みを「頭」「認知」で対応するのは限界があります。いったん脳を横に置いて、身体の声を正しい方法で聞くと答えがあるかもしれません。
①とにかく逃げたい私たちと、逃さない毒親&プレデター
いじめや虐待、毒親、モラハラ、パワハラには、「逃げられない」という特徴があります。この逃げられないこそストレスの根本原因かもしれません。
沖田総司から複雑性PTSDを考える
新選組一番隊隊長にして、凄腕剣士だった沖田総司が、早世した理由とは? もしかしたら日本で一番有名な「複雑性PTSD患者」かもしれないという考察
★チェックリスト 「病気のもと」を見抜く
トラウマを持っている人って、我慢強いです。 我慢強いから、その場その場でやり返さず、記憶にも残さず、 ただ自分の体の奥底に刻み付けて耐えています。 なので「トラウマの記憶」という明確なものは存在しないことがあります。 そんな中でもト...

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