病気があると、心配になるのが「お金どうする?」の問題。前回から続きます。

自分のお金を自分で増やす方法(復習)
持病のある人やトラウマサバイバーさんは、体調に波があります。
それは「業務遂行能力」とは無関係なのですが、日本企業で働きづらいのは確か。
ですので、「賃金労働」の選択肢としては大きく以下が考えられます。
①障害者枠の雇用でやっていく
②会社と相談しながら、一般の会社員として働く
③フリーランスで自分のペースで働く
そして、そのオプションとして考えておきたいのが、
かつ、万が一に備えて「お金にも働かせる」
であり、前回はストレスを最小限にして「お金にも働かせる」方法を探りました。
以下、ふたたび経済学的に「資本主義社会で生きる基礎知識」を書きます。
私は大学時代、労働社会学や貨幣論を選考していたので、実はこれが本職? です(笑)
前提条件の確認 「r > g」+「働くのは幸せ」=?
やみくもに好条件の仕事を探すより、まず前提条件を一旦整理しましょう。
前提① 資本主義社会のルール
絶対変えられないのが「資本主義の社会に生きている」こと。
ピケティが『21世紀の資本』で述べた
「r > g」=資本収益率は、経済成長率を常に上回る
つまり、
「サラリーマンの給料より、資産運用の方がお金が増えるスピードが速い」
これをひっくり返すことは難しい。つまり、労働者で働くだけではお金持ちになるのは難しい。
だから、ほどほどの暮らしで満足できる体質でないと、ずっとストレスが溜まります。
つまり自己愛の人はイメージで生きているので、生きているだけで現実と理想のギャップに落胆しまくるので、超ストレスフルになってしまう、という理屈です。
前提② 働くことの「お金」以外の意味付け
「働く」には、お金をもらう以外にも重要な側面があります。
ヒトは社会的動物であり、孤独や「役割がない」ことは、強大なストレッサーとなります。
サバイバーさんであればあるほど、リハビリのために社会参加が必要なのです。
米国の研究では「男性は7000語、女性は平均2万語以上は話さないとストレスになる」と言われるので、そこは自分のニーズを汲み取ってみてください。
ヒトにはいくつかの「幸福感」がありますが、一番健全なのは「社会参加」によるオキシトシン的幸福感・安定感です。
ドーパミン的快楽欲求も、成長欲求や自己実現欲求に昇華できれば◎です。

以上の理由から、
私としては「働く」+「資産運用」を車の両輪にしていくのがベストかなと思います。
病気でも出来て、将来も安泰で、もうかる仕事って?
私はずっとこのことを考えてきました。
ただ、病気の種類や重さによって個別の方の事情はバラバラで当然です。
ここではあくまで資本主義全体のトレンドから、一般論を書かせていただきます。
AI研究が成功すれば、かなりの仕事が消える
病気の人が苦手な仕事は「毎日出社厳守」「いつも絶対笑顔対応」「厳しい出世競争」「ノルマに追われる仕事」など、
つまり、成果報酬営業、時給制の接客業、窓口・コールセンター業務など、「他人軸」の仕事ではないかと思います。
いわゆるホワイトカラー、総合職と言われる仕事ですね。
もちろん例外はいくらでもありますが、やはり「自分軸」で出来る仕事が病気と共存しやすいです。
喜ばしいことに、お客様に振り回される系の業務は、今後どんどんAIロボットに置き換わります。
なぜなら、人間は「合理的選択」ができないから。
統計的かつ学問的に正しい選択をするのも、もちろん計算処理も、AIには勝てません。
AIに勝てるのは「個性」。もっと言うと「感性×スキル」だと思っています。
自分軸を極めた方が金になる時代が来る?
小説ですら、ありきたりのパターン的なものならAIでもかける時代。
王道的なものは「データマイニング」という作業で結構簡単にAIも習得出来るのです。
ならば、ニッチな人間臭さを極めていく戦略の方が、AIには勝ちやすいということになります。
美人やイケメン、機械的優等生は、すでにアニメやコンピューターに牙城を奪われています。
それがあらゆる領域で起こっていくということです。
ならば、逆張りこそがお金になっていく時代になると私は思います。
HSP体質とか、解離の人のクリエイティビティとか、発達障害の人の集中力とか、
犯罪被害のサバイバーしか持てない優しさとか、闘病者の視野の広さとか。
やはり「管理職」みたいなボンヤリしたスキルではなくて、
いわゆる手に職系のスキルを持ち、かつ自分の個性を出していける人が、
長期的に見るとAI時代には強いのかなと思います。
AI時代、どんな職種が生き残るのか? 食・暮・楽
手に職、と言っても、確実に残りそうな職業は何なのか?
私が10年来考えてきたことを以下私見ですが書いてみます。
食・暮・楽ーー絶対に必要とされる仕事は、絶対にニーズが残る
食と住。これはどんなことがあっても残ります。
あと、インフラ系。これには土木的インフラと、プログラマー的インフラが含まれます。
それと、エンタメ・デザイン系。ドーパミン供給部隊は生き残ります。
逆に、銀行なんかは結構レッドリストの上の方にいるんですよね。

ただ、今は企業数が多すぎますから、もちろん淘汰は起きていくはずです。
でも「衣食住、インフラ、エンタメ・デザイン」で、かつ人間臭いサービスが提供できれば、あと20年は食いっぱぐれないと私は思っています。
身体を動かすことが出来るなら、食と住のノウハウを持つのは良い
つまり、農業・漁業・林業・建築のノウハウを持っていれば、
万が一日本が大恐慌でみんな失業する事態になっていても生き延びられます。
そればかりか、都市でエクセルばかりいじっていた人々が「助けて」とすがってくるでしょう。
「農作業がメンタル疾患にいい」というのはもはや定説です。
私はマックス・ウェーバー先生を敬愛して「ザッヘ」と呼んでますが。
復職トレーニングの「リヴァトレ」では、正式に農作業をプログラムに入れているほど。
ある程度身体が動かせて、地域の方とコミュニケーションするのが嫌でなければ、
農業は「誰かの指図で動かないと食べ物がなくて死ぬ」ことがないし、
最近は移住に対して家賃補助に農地貸与にとてんこ盛りの支援があります。
とくに、子育て世帯には自治体によってかなり多額の支援金・サービスがありますよ。

まちづくりのリーダーになるなら、地域おこし協力隊という選択肢もあり!
期限つきなので、「骨を埋める」みたいなプレッシャーは軽めです。

職人気質のこだわりさんは職人を極める!?
こだわり体質の人は、建築系や土木系もいいかも
何事も細部までこだわり手を抜かない自閉スペクトラム気質(アスペルガー)の人は、
いま世界で話題の左官や、伝統建築修復、大工、特殊工事系の職人はアリです。
世界中で、第二次大戦後に一気に敷いたインフラが老朽化しているので、
道路やトンネル、水道管、ケーブルの修復も人手のニーズが耐えません。
ロボットもかなり研究されていますが、現場のトラブル対応などでは専門職の人手が絶対的に必要です。
やっぱり町の土建屋さんは強いんじゃないかな、と思います。
職人気質の人が無理に大企業総合職に入ると
ヘタにホワイトカラーで「KY」とイジメられながら馴染めずに耐えぬくより、
求人が多く会社を選び放題の職種に飛び込む方が、将来自営になることも踏まえていいような気もします。
工場が日本からどんどん撤退した結果、本来職人だと才能を発揮できた人までもが
無理してネクタイとシャツで「管理職」していることが、
日本の中高年の幸福度が低い原因のような気が私は個人的にしています。
知的障害の人は飲食の仕込みが向いている?!
これは学生時代に地域の社長さんから伺った話です。
「焼き鳥の仕込みをしてもらうのに、知的障害の方の働きがすごい! 普通のバイトはすぐ飽きちゃうのに、彼らはずっと黙々と正確に串に刺してくれる。最初教える時こそ大変だったけど、その後はすごい正確な働きぶりだよ」と。
スワンベーカリーが知的障害の方にパン製造をお願いしているように、
飲食系の職人さんは適職なのかもしれません。
IT×AIと、IT×デザインはまだまだ生き残れる
人工知能がこれからのインフラになる
人口減少していく日本がどうやって資本主義世界で生き残るか? という答えは、
たぶん、AIを超普及させて低成長時代へソフトランディングすることしかないでしょう。
その意味では、中国の方が同じ人口減少国家として先を行っていますね。
なので、今まであった「バックヤード=事務系のお仕事」は、どんどんAI化します。
私がADHD気質でも見通しが甘めなのは、
「社内会議資料をエクセルで作る」システムは、何十年も続かないと思っているから。
もっと良いのは、AIプログラミングの基礎スキルを持っていて、
「どんな資料も立ち所にすぐ作成してくれるAI」を作れるAIを作れる人ですよね!
いま、お子さんに習わせるなら絶対AIプログラミングが良いと思います。
向いてなければ止めればいいし、向いていれば一生会社に縛られず生きられます。
アート志向ならウェブデザイナーは良い
芸術的才能があるなら、ウェブデザインを学ぶと捨て金にはなりません。
正直、東京芸大を出たとしても、彫刻や日本画だけではご飯を食べるのは厳しいです。
アート活動を行う「場」として、例えば日本画的なウェブデザインができたら最強です。
映像や写真の才能もそうです。本当にやりたいことをやるために、
映像ディレクターの勉強をしておいたり、映像編集が出来るようになっていれば、
個性を発揮してお金をもらう場が加速度的に広がります。
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サバイバーはアートが得意。だからITやAIのスキルが活きる
サバイバーさんは、脳が「危機対応」に変化するために、他人に見えないものが見えます。
これは学校や会社や家庭のような同調圧力の高い場所では「変人。以上」ですが、
アートや創造性という場所では「面白いね」と評価が全然変わります。
作家や画家にはサバイバーが多いことが知られています。
夏目漱石や太宰治などは有名すぎるほど有名ですね。
せっかくサバイバーとして生きるなら、活用していきたいものです!
長くなりすぎたので、続きは明日☆彡
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