発達障害と自己愛性パーソナリティ障害の当事者として
続いています。


実は、「人格障害」「パーソナリティ障害」の多くは、発達障害による生きづらさがベースにあると言われています。
私自身、遺伝的にアスペルガーがあり、その上に虐待由来の多動・不注意優勢のADHDが二層になって乗っています。
本来は強く衝動的ですが、それじゃ生きられなかったので、気づいたらメンタルが鍛えられて衝動性は低く抑えられていますが、
仕事が忙しくなるとADHDの蛇口が全開になり、衝動性も顔を出し、つい買い物をしてしまいます( ̄▽ ̄;)
共感能力や他者理解も本当は苦手でした。でもそれじゃ生きられないので、HSP体質と解離をフルに使い、直感とメタ認知で獲得的に共感能力を得ています。
そんな風に過剰適応に過剰適応を重ねて生きていると、そりゃ追い詰められたら自己愛にもなりますわ……というのが今日のお話です。
注意! 相手に発達障害が隠れているパターン
悲惨なのは「自覚のない発達障害」が親に期待されちゃったパターン
発達障害があると、それが生まれつきであれ虐待由来のトラウマ性発達であれ、
親も学校が気づいた上でケアをしないと、
尋常でないレベルで「生きづらさ」を抱えた大人になります。
ヘタにADHDは行動力があるし、アスペは知能が高いし、トラウマ性発達障害は大人びていてEQが高いので、自己愛バカ親は舞い上がってしまいます。
子供の苦悩に気づかないのが自己愛性人格障害の自己愛親ですから、子供は気持ちを殺す(=解離する)ことで対応します。
また、虐待が連鎖することからも分かるように、虐待で脳を傷つけられた大人が親になると、無意識のうちにトラウマ的状況を子供に対して再現してしまいます。
病識のないアスペ親も同じです。かつてアスペなのに「普通の子」として育てられたトラウマ体験があるため、
自分の子育てでも我が子を大人として扱って理屈でねじ伏せてしまうため、子どもの愛着が育たず、愛着障害の世代間連鎖が起こります。
素直な良い人か、人格障害的な近づきづらい人か
本人も親も学校も、病識を持って愛情を注げば、発達障害の子供は
「ちょっと変だけど、素直でいいひとだよね」という素敵な個性になります。
しかし!
本人も親も障害を否定して「普通の人間だ、オレは!」と興奮して生きていると、
当たり前ですが無理に無理を重ねることになり、
中年期以降に無理が効かなくなってきたことに苛立ち、
でも内省→成長する翼を親がもぎ取っているため自分ではどうしようもなくなり、
モラハラDV虐待加害者になってしまう残念な例も非常に多いです。
完全な憶測ですが、「あおり運転」で話題になった40代男性は、多分このパターンだと思います。



アスペルガー×自己愛の研究
知能や仕事に支障はない、でも共感力が低くてこだわりが強過ぎる人たち
アスペルガーだと「こだわらなければ生きていけない」くらい、こだわりは大切な生きるツールです。
このこだわりを否定されるとキレてしまいます。
特に、知能に問題がないアスペルガータイプの場合、
本人はすごくすごく無理して頑張って解離も使って、何とか社会に適応しています。
当然、自己愛というツールも自己防衛に使っている人が多いです。
「ルール・正義・常識」に囚われるが、それが間違っているケースも
そもそも自閉スペクトラム症は感覚を統合することが苦手であり、他人へ共感・理解することが生まれつき苦手です。
だから生きている中で、本や噂や過去の体験で知った情報に強く依存する場合があります。
ここに追い詰められて「自己愛」「他罰性」が加わると、
普通の人は「え? そこまでやる?」というレベルで、喧嘩やしつけや自己愛憤怒をします。
アスペルガーさんはよく怒ると言いますが、私のイメージでは、自己愛的でないアスペルガーさんはそんなにキレまくる印象はありません。

画一的軍隊的な教育&会社システムが、アスペさんを自己愛に追い込む
……と、本来「発達障害は個性」の一言で片付くべきだった話が、
アスペさんは学業に秀でているのでチヤホヤされて親もその気になって調子に乗り、
過剰適応に陥って自分のこだわりと社会の押し付けに線引きができなくなり、
そもそもストレスが溜まりやすい体質なのに無理して学校や会社に馴染もうとすると、
もうそもそも限界が近いのですから自己愛的防御システムを作動させて
「オレ/あたしは間違ってない! お前が間違ってる!」系の自己愛憤怒を起こす。
というのが私の発達障害研究と自己愛研究の一旦の結論です。
アスペルガー×自己愛にならない、救うためのサポート
アスペルガータイプの子育ては、バランス=中道を大切に!
このように、夢見る素直なアスペルガーさんが、一つの価値(資本主義的価値観)に追い込まれると、
急転直下で資本主義の自己愛モンスターになることがあるわけです。
つまり、アスペルガータイプの人は、悪気がなくてもつい自己愛性パーソナリティ障害に進みがちです。
コツコツ努力してきたその成果を頭ごなしに否定されると、アスペルガータイプは自己愛忿怒で無視や暴力などの手段に出ることがあります。
アスペルガー×自己愛のタイプについて言うと、
・多分「プレッシャー」が減る
・「こだわり」を自由に表現でき、周りもそれを否定しない
環境にうつることができれば、アスペルガーの長所が引出され自己愛は引っ込むように思います。
資本主義に過剰適応した洗脳系アスペさんは、もう会話するのも難しい
ただ、アスペさん本人が「優勝劣敗弱肉強食、欲しいものは何でもカネで買える世界サイコー!」と洗脳されてしまっていると、
<本人のこだわり>=<資本主義エートス(価値道徳)>とガッチリ化学結合しているため、これを振り解くのは並大抵のことでは不可能です。
残念ながら支えていくのはかなり難しく、定形発達の自己愛さんよりも対応が難しいと思われます。
言葉では分かり合えない可能性が高いので、一度離れてみるなどのショック療法しかないような気がします。
自責してませんか? カサンドラ症候群に気をつけて!
アスペルガータイプはなんの悪気もなくモラハラ・虐待・DVをしてくるため、その家族や配偶者は「カサンドラ症候群」という状態になります。
両親ともに薄っすらアスペなので、私もずっとそういう状態だっと今になると思います。
箸の持ち方からドアの閉め方まで、親の謎のこだわりに振り回され、
彼らの行動は私の想像力では予測不能。
褒められるのも叩かれるのも予測不能。
理屈でも身体感覚でも理解不能。でも絶対服従。
何も信じられないけれど、親には悪気がなくて正義感2000%なのがわかる。
だから何故か不思議と「親は悪くない、私が悪い子なんだ」と自責グセがつくのです。
親のこだわり通りに動くけれど、共感的に愛されることは決してなくて、
私が望む答えはどんなに努力してもどんな成績を取っても決して手に入らない。
その「学習性無力感」でジワジワ締め殺されるようにHPを奪われます。
アスペさん本人に悪気がなくても、子どもや定形発達は愛ゆえに苦しみます
だからアスペルガーの方は、パートナーと家族に十分配慮してあげてくださいね。
アスペルガーの方になんの悪気もないことはみんなよく分かっているのですが、
家族が「傷ついている」「心が壊れかけている」現実だけを直視し、
ご自身の「え、でもオレは/私はそういうつもりじゃ」というお気持ちは脇に置いて、
ボロボロになってうつ状態になったご家族が望む言葉と行動をしてあげてください。

ADHD×自己愛の場合
多動、不注意、衝動が優位=臨戦体制の動物状態
ADHDや第四の発達障害の場合、基本的にソワソワしていて臨戦態勢です。
ジッとさせられたり、良い子でいないといけない場面では苛立ちがたまって爆発してしまいます。
ただし、ホリエモンさんの「多動力」ではないですが、活動量が多いので成果を出しやすいです。
成果を出し続けて周りの期待値が上がっていくにつれて、
本来は素直でヤンチャなだけのADHDさんが自己愛的で軽薄なエリートチャラ男になってしまうことがあります。
ADHDという言葉に隠された重大な問題
自閉スペクトラム症と違い、多動や不注意は後天的に獲得される場合があります。
そうです、小児期トラウマです。
小さい頃に安心して生きることができない状況があった場合、
その人は大人になってもソワソワ臨戦体制で不眠症が続きます。
サバンナのシマウマを想像してみてください。あんな感じです。
ヒトは二足歩行+生理的早産という生物的進化の選択を何十年前かにしました。
そこで、捨て子になったり親がダメだったときに備えて、非常ボタンが備わっています。
それがADHD化、トラウマ体質、不眠体質、気配過敏な解離性障害などです。
ナチュラルボーンのADHDならば、学校現場ですでに「問題」が起きているはずです。
進化のかたちとしてのADHD(個人的持論)
気配に敏感で「火事場の馬鹿力」を自在に操るADHDプラス双極性障害のパターンは、
3歳までに「ヒトらしく」育つことを許されず、ちょっとサバンナの動物っぽい生き方を選ばされた人たちだと私は独自解釈しています。
それくらい、ヒトというのは3歳までは本当に何もできず、親や環境に生殺与奪の権利を預けているのですね。
進化はX染色体とY染色体の減数分裂による遺伝だけで起こるものではありません。
遺伝子の発現によって左右される「エピジェネティクス」や、
子供のADHD化などは、後天的な進化の一つの形だと思う方が良いと個人的には思います。
ADHD+双極性障害と言われたら、トラウマを疑って良い
だから、ADHDと大人になって言われた方は特に、双極性障害が併発していると言われた場合はなおのこと、
トラウマ性発達障害(第四の発達障害、虐待性発達障害)を疑ってください。
ADHDのお薬を飲むより、私のように身体に刻まれたトラウマ記憶を安全な記憶に置き換えていく療法の方が安全性も効果も高い可能性があります。
詳しくはPTSDやトラウマ性発達障害の専門医と相談してみてくださいね。
もちろんソマティックエクスペリエンスのセラピストでも大丈夫です(お薬の処方は出来ませんが、とても頼りになります)。






両者の違いは? アスペルガーを見分ける方法は?
「感じない、興味ない」か、「混乱する、同じ過ちを繰り返す」か
ADHDタイプは不眠がベースにあるため、自分への安心感が低いのが特徴です。
アスペルガーさんは感覚が統合できないため、正直「共感どころではない」と言います。
もともと生きづらい訳ですから、追い詰めてしまうと自己愛化してしまいます。
アスペルガーさんは「感じない」「興味を持ったこと自体がない」「オレはこれでいい」
ADHDさんは「混乱して自分の気持ちがわからない」「ソワソワ、ワサワサ、常に動いている」「キレても謝る、でもまたキレる」
というのが私がいろいろ接してきたイメージです。
アスペルガーさんの方が見分けやすい
アスペルガーさんは「マイルール」がものすごくたくさんあって、
それをしっかり丁寧にきちんとマイペースにこなしていくので割と見つけやすいです。
この特徴に「数字に強い」「記憶力がいい」が加わると、かなりアスペ気質があると思います。
さらに「視覚情報は得意だけど、電話や口頭での説教など耳から入る情報処理が苦手」だと、かなり濃厚です。
心を開いた人が「こそあど言葉や比喩表現が理解できない」と訴えてきたら、もう間違いなくアスペルガーさんです。
自閉スペクトラム症は脳内の神経のやりとりが上手に出来ない状態なので、
あれこれ口でばーっと一方的に話したり、口頭だけで業務伝達をするのは不親切です。
相手に自閉気質が少しでもありそうだ、と思ったら、なるべくメモやメールで渡してあげると、相手を傷つけることなくコミュニケーションが円滑になります。
ご家族内なら、家にホワイトボードや黒板を用意して、そこに「頼みごと」「感情」を文字でメッセージを伝えてあげると誤解が減って楽になりますよ。

ADHDって結局なに? なにが原因? 自閉症との併発は?
自閉+ADHDさんはどういう状態なの?
本来、自閉と多動は正反対、両極端の症状です。
しかし、都会の狭いアパートでお母さんが一人きりで自閉の赤ちゃんを世話するのは大変でしょう。
自閉の赤ちゃんのニーズが100%答えてあげられないことも出てきてしまいます。
すると、赤ちゃんは「危機対応モード」にスイッチが入り、ADHD的要素も身に付けていく可能性があります。
だから両方の気質があるという私のようなひとは、おそらく
①自閉気質が遺伝的にあった(両親・祖父母に自閉気質の人がいる)
②親も自閉気質なので赤ちゃんのニーズを汲み取れず、愛はあっても適切に子育てできなかった(都会のワンオペ子育てだと支援もゼロでますます追い詰められた)
③自閉気質があると周囲に言われても、親自身が病識のない発達障害の場合、その助言を無視して「普通の子」として育ててしまう
④結果としてその子供は「自閉+危機対応体質のADHD」になり、生きづらさを抱える
⑤大人になって、または親になって、突然発達障害の診断を受けて戸惑う
というのが割とありがちな流れかなと思います。おそらく私はこうして生まれました( ´ ▽ ` )
大人のADHDの方は、私の例も参考にしてください
ADHDと言われても、じゃあどうすればいいかは難しいです。
周囲が理解してくれれば良いけれど、多くのADHDさんは見た目は普通です。
しゃべってても普通。でもふとした時にすごいミス、不注意、ソワソワワサワサする。
まあ、「個性」の範囲内ではあるのですね。
それを隠そうとして解離に走ると、20代半ばくらいからかなりキツくなります。
私も「危機対応体質」を安心させるべくいろいろもがいているので、是非引き続きこのサイトをご笑覧いただけましたら幸いです。
一緒にゆるゆると頑張りませんか(=´∀`)人(´∀`=)
とりあえず、ADHDさんは不眠症を改善するだけでかなり辛い症状が消えますので、
毎日安定的にしっかり寝る!! これが実は本当に大事です。よく寝れば、結果は自然とついてきますよ。




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