治らない病を治す、個別編
症状ごとの「治療方針」をご提案
これまで個別の「治らない病」について記事を書いてきましたが、
ここで一旦辞書的なまとめを作ろうと思います。
全部読んだらすごく長いので、ご自身に関係ありそうなところだけ読んでみてください!
ご自分の不調に名前がつかない方は、こちらの記事も参考にしてください。
身体アプローチ×認知アプローチ
この二つは掛け算です。足し算じゃない。どちらかがゼロだと、結果はゼロです。
身体アプローチについては「基礎編」でしっかりご説明しているので、
まずは全体をお読みいただき、また該当する関連ページもご参照ください。
身体のケアが整った段階で、はじめて認知アプローチが有効になります。
順番を間違えると、私のようにすごい遠回りと無駄な出費をする羽目になります。
まずは身体をお薬が効く状態・回復する状態・自然治癒力が働く状態にしましょう。
以下では、認知アプローチについて、従来の認知行動療法より一歩踏み込んだご提案をしていきます。
毒親育ち・アダルトチルドレン(AC)・愛着障害
隠れた万病の元。全病人はACを疑って欲しい
「治らない病」と闘う方は、まず自分の親子関係がちょっと変じゃなかったか疑ってください。
それくらい、親子関係は現代病の多くを規定しています。
最初は「ちょっとした違和感」程度のことも多いので、見逃さないようにしてください。
私でもいいですし、毒親セミナーの無料相談会に参加するのも手です。
そこから芋づる式に、自分の悩みが実は自分のせいではなかった、と明らかになったりします。
自分に原因があるなら一人でどうにかなりますが、
問題の本質的原因が親子関係にある場合、一人の努力ではどうにも解決しないのです。

「すべき思考」を整理する
すべての人が最初に取り組むべきは、「すべき思考」の整理です。
無意識の強い思い込みのことで、これが多くの場合、無理を呼ぶ元凶です。
私の例で恐縮ですが、自閉とADHDを持った身体の弱い子供であっても、
親が「子供は風の子」教育をすると、
子供は「親のために限界まで元気なふりをして頑張らなきゃ」という思い込みを身に付けます。
うつ病
自分を隠し、真面目でなければならない病
鬱病の人は、自分を隠そう隠そうと常に優しい嘘を大盤振る舞いしていまいます。
いつも他人軸。会社や家族に迷惑をかけないため自分を押し殺す。
その根底には、「自分は迷惑をかけていいほどの価値がない」という思い込みがあります。
鬱病の人はとても几帳面で、裏切りと無縁で、丁寧で、真面目で、誠実な人が多いです。
資本主義社会ではまさに最強の人類。でも、最強すぎて抱え込んでしまう。
「この世のすべては自分のせいだ」と自責に自責を重ねて、
体が壊れることまで抱え込んで、ある日機能を停止します。
辛いって言ってもいい。もうご自分を許して「甘え」を学習しよう
自分に厳しすぎると、一生うつ状態から抜け出すのは難しくなります。
多くは家庭環境でワガママを抑える方向に押し込められたアダルトチルドレンが背景にあると私は思っています。
でも、その家族の記憶は遠く昔のもので、今はもう自由を縛るものはないはずです。
頼る権利がない、そんなことはありません。
「甘え」を知らない。それが患者さんの最大の弱点であり、欠点です。
お薬はブースターなので、お薬の力は絶対借りるべきです。
ラスボスと闘うときにアイテムを温存する人はいませんよね。それと同じです。
その上で、自己犠牲をやめる努力と、自己開示をし、甘えを解禁していく努力は、
お辛いと思いますがご本人が地道に時間をかけてできるようになっていくしかありません。
運動不足、筋力不足、日照不足を疑って
人間らしすぎる病だ、と私は思っています。理性が強すぎるのです。
以前の記事では冬の病と書いたとおり、うつで生じる病態の多くは「活動低下」です。
意欲の低下→活動量の低下→血流の低下→筋力の低下→食事量と睡眠量の低下→身体全体の機能低下→メンタルの更なる悪化→身体機能悪化→メンタル悪化……
という無限ループに陥ります。
このループを心技体の法則に基づいて断ち切るとすれば、
やはり有酸素運動や、血流と代謝を上げる活動です。
うつが酷い人でもできる唯一のことは、とにかく徹底的に温活すること。
私も1日何時間も風呂に入り、体温を1度上げて、鬱のどん底から脱しました。
ヨガはすべてを満たす上に外出の必要がないので、
とりあえず朝起きたら朝ヨガを軽くしてみてください。騙されたと思って続けていただきたいです。
朝起きられない人のための 症状別「ベッドの中で出来るヨガ」
マインドフルネス瞑想をすることで、ガッチガチに囚われていた「良い人でなければ愛されない、生きる価値が無い」が、妄想だったと気づける日が来ます。
焦らず慈悲の瞑想を毎日2ヶ月頑張って続けてみてください。
realptg的「治らない病の治し方」6 マインドフルネス活用法(動的)
双極性障害(躁うつ病)
頑張ることは良いことばかりじゃない
疲れ知らずの躁的防衛の時、私たちは無意識に「頑張ることは良いこと」と思っています。
だからいつでも躁状態(=頑張る)に戻ろうとする。
双極性障害は遺伝子が影響しているとされていますが、発症する人としない人がいます。
それはおそらく、「頑張る」社会に過剰適応してしまったか否かによります。
特に双極体質で毒親育ちだと「頑張っていないと価値がない」という無価値感に囚われます。
なので、頑張っていない状態の自分を愛せるようになる、
というのが双極体質の人のゴールだと思っています。
人生は波だ、それでいい、と理解する
つまり、人生は波のようなものであって、
ギターの弦を強くはじけば大きな音とともに弦が大きく振動し、
引っ張りすぎると弦が切れてしまうのと同じで、
程々に生きていけば波はほどほどのまま生き続けられる。
それまでの人生のように華々しく、仕事のスピードも早くないかもしれないけれど、
「息切れ鬱タイム」が減れば、長い目でみると「うさぎとかめ」になります。
原因はトラウマかも?
双極性障害は、かなりの人が、トラウマからの流入者だと思っています。
身体が極度のストレス状態に置かれたままになっていて、
交感神経が常に過剰(躁状態)なため、疲れ切って一気に神経系がシャットダウンしてしまう(虚脱)になってしまいます。
つまり、体が危機的状況だと思い続けている間に、
躁的防衛→虚脱→躁的防衛→虚脱の無限ループが終わることがありません。
ですので、気分安定剤の炭酸リチウム(リーマス)、不眠症改善するメラトニン(ロゼレム)を活用しながらも、
根治を目指す根本治療のメインは、下記の「トラウマ・PTSD」と同じでソマティックエクスペリエンスになるのだろうと思います。
パニック障害・不安症(全般不安症・恐怖症・社交不安症・過食症/拒食症)
怖がって良い、怖いことをありのままにみる
パニック障害をはじめとする不安障害群は、不安や警戒が強く、
ストレスがかかる場面では不安が爆発的に暴走して理性ではどうしようもなくなります。
それを発作や食事や回避行動など、特定の習慣によって和らげようとしすぎる病気です。
問題の核心は、じゃあなぜそんなに不安が強い状態になってしまったのか、です。
それは人生のどこかのタイミングで、もしかしたら記憶のないほど昔に、
人生は不安だらけだ、警戒しておかなければ、という生きるための知恵を身に付けてしまったから。
そしてそれが脳の扁桃体の活動異常として記憶され、今も続いてしまっているからです。
抗不安薬は一時的に不安を感じる扁桃体の活動を抑えてくれますが、
結局体が「警戒しろ、不安でいたほうが良い」と思っている限り、
パニック発作が起こりやすい体質が変わる事はありません。
不安体質・不安脳にリラックスを覚えてもらおう
もしパニック発作になった原因が大人になってからのトラウマ体験(満員電車の中で痴漢にあったり、クラスの大勢の前で恥をかかされたなど)であれば、
確かに認知行動療法で治す事は可能かもしれません。
ただ小児期トラウマやアダルトチルドレンが原因の場合だと、本人もその警戒モードで生きることが当たり前すぎるので、認知行動療法では治しきれないと私は思います。
だって体がそういうふうに指令を出してくるのに、頭の認知だけ変えても解決できるはずがないのです。
実際私も認知行動療法でパニック障害を治そうとしましたが、全くもって効果がありませんでした。
発作が起き始めたらボディスキャン瞑想+慈悲の瞑想で自信をつける
そのかわりてきめんに効いたのがマインドフルネス瞑想です。特にヴィパッサナー瞑想でした。
パニック発作が起きるのは体の反応なので、起きてしまうことまではなかなかコントロールできません。
でも起き始めた時に発作を絶対に怖がらないでください。
自分の体が何十年も不安・警戒モードで生きてきてそれに成功体験もあるわけです。
そんな状態の体が「今はヤベェぞ」と一生懸命アラートを鳴らしてくれていると考えるようにしてみてください。
こんなふうに自分に優しく語りかけてみて! 怖がらなくて大丈夫
(パニックが起き始めたら)
「今はピンチなんだね。体さん、おしえてくれてありがとう。今まで怖がって体の声を無視してきてごめんね。そうか息が苦しくなっていくんだね。
不安と警戒で体の中にサイレンが鳴っているようだ。知らせてくれたんだね。
でもね、実は今ここは安全なんだよ。だからアラートはありがたく受け取っておくよ。
教えてくれたことには感謝するけど、私はここで友人と体のアラートを聞き続けるよ。
鼓動が早くなってきて、呼吸ができなくなっていて、もう少ししたら吐き気もしてくるかもしれない。
そうしたらこの次の駅で降りればいいし、そうだとしても今ここは生きるか死ぬかの戦場では無いから大丈夫だよ。」
こんなふうに自分の体のアラートに感謝して受け入れつつ、だからといってパニックに巻き込まれずに冷静に体内に起きていることを見つめ続けます。
怖がってしまうともうパニックに飲み込まれるだけですので、
絶対にどんなに強かったとしても悠然とボディスキャン瞑想を続けてください。
realptg的「治らない病の治し方」5 マインドフルネス活用法(静的)
原因はトラウマかも?
パニック障害もまた、かなりの人が、トラウマからの流入者だと思っています。
体が交感神経優位であったり、不安状態が常に前面に出てきていることによって、
小さな刺激でも過剰にサイレンを鳴らしてしまう癖がついてしまっているのです。
下にある「トラウマ・PTSD」のところも参考にしてください。
治療成果で「自己愛・パニック・ヒステリー・被害者意識」がでなくなった!
人格障害・パーソナリティ障害
自分についた嘘・周囲についた嘘を、もうやめよう
人格障害になってしまう理由はいろいろありますが、
大きくは「アダルトチルドレン」×「発達障害」で決まってきます。
まずは親子関係に違和感や無理がなかったか、しっかり整理してみてください。
また、発達障害が本当に全くないと言えるのか探ってみてください。
おそらく、親子問題と発達障害を治療することで、無理な人格の歪みはなくなるはずです。
多くの場合、発達障害やACで傷ついた心を隠すために、嘘がうまくなりすぎています。
嘘を隠すために、手を洗ったり、妄想を見たり、人と接するのを恐れたり、
ついディスったり、無意識に自傷行為したりしてしまうのです。
<弱くて未発達な自分>と<強くいなければ生きられなかった自分>が
年齢を経ることにどんどん乖離していって、嘘が嘘を呼び、もっと嘘つきになっていく。
本当は人格障害者になんてなりたかったんじゃないのに、
もう帰るべき場所がどこだったかも分からないほど遠くに来てしまったのですよね。
自分の弱さを受け入れよう
弱くいることが小さい時に許されなかったために、
子供が成長するにあたって当然経験するはずのことをすっ飛ばしてしまいました。
カウンセリングを通して、しっかりカウンセラーに自己開示して、
飛ばしてきてしまった発達に必要なキーワードを探してください。
その時大事なのは、「もう強がらなくていい」ということ。
あなたが強くなければ家族が崩壊するから、一人で頑張ってきたことと思います。
でももうその家族は遠い昔になり、私たちは自分の人生を生きる権利がある。
「もう、弱くても大丈夫」
原因は隠れグレーゾーン発達障害かも?
発達障害は、それを個性として受け止めてもらえた場合は、
東大王というクイズ番組に出ている学生さんたちのように、個性として生かすことができます。
ただし、親や学校に理解がなく、普通の子供のように当たり前のように接せられた場合、
ありのままの自分では生きてはいけないと言う強い思い込みが発生してしまいます。
それは確かに、学生時代までは親に養育してもらうためには生存戦略上必要な思い込みだったかもしれません。
ですが、大人になった今はもうその思い込みを捨てて、多少変わっていたとしても自分らしく生き、
自分らしく生きた結果の責任を自分で取るのが最もストレスのない生き方であると思います。
下にある「発達障害」のところも参考にしてください。
それと、ご自身が虐待サバイバーである可能性を疑ってみてください。
【対処法】自己愛性パーソナリティ親による、自己愛憤怒・しつけ(虐待)
HSP(過敏すぎる人・繊細さん)
HSPについては医学的な定義がまだまだ曖昧です。
ご本人がHSP的だな、と思えばHSPになりますが、私は薄い自閉症、または薄いADHD・薄いトラウマ体質なのかな、と思っています。
いずれにしろ、HSPという枠組みだけではお薬も対処法も限られます。
その背景に、発達障害(虐待由来やトラウマ由来を含む)をご検討ください。
私の友人のHSPさんは、ほぼ「片親が薄いアスペルガー」というパターン。
自閉症のハーフ(1/2)またはクオーター(1/4)という印象です。
それが生きづらさや親の期待過剰で神経が緊張しっぱなしになり、
努力で社会には適応できたけれども、感覚過敏だけが強調されている可能性があります。
親兄弟に一人も発達障害的な人がいないのであれば、それは多分「交感神経過剰」です。
下記「自律神経失調症」の項目をご覧ください。
発達障害 自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)
変人であることを否定しない
こだわりがとにかく強すぎるのが自閉症・HSPの特徴です。
「この人嫌い」「この音嫌い」「この味嫌い」など、NGがすごく多いです。
非自閉の人には、そのこだわりが理解できないので、傷つけられることも多いです。
ただ、もう、普通の人ぶって生きるのをやめてみませんか?
普通だと思おうとすると、普通じゃないところが猛烈に目立ってしまう。
それで「なぜ?」「どうして?」が止まらなくなります。
生まれ持った身体で生きる
自閉症や、おそらく自閉の一形態であるHSPは、
「神経の知覚が統合されない」という共通の特徴があります。
「普通の人」なら耐えられる刺激でも、感覚が統合できない自閉・HSPは耐えられない。
この苦しみを「普通の人」に理解してもらうのは無理です。
神経のつながり方からして違うから。
なので、以下の戦略が考えられます。
・自分の快適空間を把握し、就職活動などで無理して普通の人ぶらない
・自分の苦手なことを事前に把握して、パニックを起こさないようにする
発達障害 ADHD・学習障害(限局性学習症・LD)
とにかくマインドフルネス
ADHDでLDな私が社会でサバイバルしていくために、いつも助けになっていたのは
「息を止める」
でした。これで頭は整理されてゴチャゴチャにならない。
でもこのせいで免疫力が下がっていました。酸素不足なんだから当然ですね……。
ならばマインドフルネス瞑想の出番です。
realptg的「治らない病の治し方」5 マインドフルネス活用法(静的)
頭の中がとっ散らかって、優先順位もへったくれもないほど混乱するのがADHD。
でもそれは、多くの場合「過剰警戒」のせい。警戒がとければマシになります。
発達障害、アスペ、ADHD、自己愛、人格障害のスペクトラム私論
小児期トラウマが背後にあって、過剰警戒になり、不眠症になり、多動や不注意になる。
そういうパターンも結構多いので、「生まれつき」と決めつけるのは早いかもしれません。
とりあえず、ADHD傾向のある人はお薬の力をかりてしっかり寝てください。
とにかく寝られるようになるだけで、かなり散らかり度合いはマシになるはずですよ。
感謝の気持ちを忘れなければ、幸せに暮らすことはできる
ADHD・LDさんにはできないことがたくさんあるので、他人の助けを借りる機会が多いです。
そんなとき、「当然!」みたいな態度をとっていませんか?
爽やかに「ありがとう」と言うだけで、周囲の対応は全然変わります。
「できないの理解しろよ、助けろよ!」と上から行くのではなく、
「できない助けてくれて嬉しい。私にできることで恩返しするね」とwin-winに持っていく。
そうすると、ADHDさんの行動力や突破力、アイディアを欲しい几帳面さんと、
ちょうどいいパートナーシップが組めるようになります。
感謝を忘れたADHDさんは、モラハラDVコースに行きがちなので、気をつけてください。
1日15分! 続けられる「ゆるめる」習慣
モラハラ・DV・いじめの「被害者」体質
理想を他人におおいかぶせるのを止めよう
どこに行っても、ジャイアンみたいなやつに目をつけられ、常にいじめられる。
かつて私もまさにそういう人間で、会社内で白昼堂々カツアゲされたこともあります。
1万円くらいした傘を「これはあなたに似合わない。今から私のものだから」と、50代女性に目の前で盗られました。
お母さんがかなり無理をして頑張って母親業をしている姿を見てきた場合、特に女性がこのパターンに陥りやすいように思います。
「結婚したら女(子供)は自分を殺して夫(年上)のために尽くさなければダメ」
と幼心に思ってしまったことが、無意識の思い込みとなって自分の生活を縛ります。
特に、結婚生活などプライベートでは、暴走を止める人がいないため悪化しやすいです。
職場や友人の前ではハキハキ明るい人が、パートナーの前では人が変わったように奴隷のようにこき使われてしまう。そんなことがあり得るのです。
それほどに、幼少期に目の前で見た親の姿というのは、無意識に刷り込まれています。

被害者が美味しそうすぎて虐めてしまう?
女性側が卑屈なまでに相手に尽くそうとすると、
多くの男性は便乗して、無意識のうちに相手を奴隷として見るようになってしまいます。
ただでさえ男性には「男尊女卑」という自分に有利な刷り込みがあるので、
もともとはモラハラやDVをするタイプでなかったとしても、
女性側が尽くし過ぎることによって、男性が立派なモラハラDV加害者に成長してしまい、
後戻りができなくなる、という事はあり得ます。しかもその豹変は非常にスムーズです。
と言うより、私自身の実体験として実証済みです。
共依存しなくても自分が楽になる方法を考えよう
この心理状態は共依存と呼ばれる状態です。関係性への依存と言い換えても良いでしょう。
女性が「妻・彼女という役割」に依存しすぎるあまり、
パートナーの男性が本当に望んでいることに気づかなくなってしまうのですね。
被害者体質は、多くの場合アダルトチルドレンが隠れているケースが多いです。
悪い男ばかり好きになってしまい心も身体も傷ついていた女友達のお話です。
彼女は、両親の不仲から父親の愚痴を母親から毎日聞かされて育ち、
根っこに強い強い男性不信を抱えていました。
30を過ぎ、今の伴侶に告白されたとき、私にこう相談してきました。
「ハッチどうしよう。私、今までと全然違うタイプに揺れてる。怖い」
でもどう見てもそのお相手は本気で彼女に惚れていたし、誠実な男性だったので、
「怖くてもきっと大丈夫。応援する!」と背中を押したのを覚えています。
付き合う集団を思い切って変えてみる
異性の趣味を変えるのは怖いです。私もすごく怖かった。
でも、勇気を持って、「自然と好きになった人」とお付き合いしていただきたい。
顔面偏差値や収入や学歴から自由になって、人柄でパートナーと友人を選び、
モラハラDV野郎ではない集団とばかり付き合うと、「引き寄せ体質」も改善されます。
華やかな集団にいれば楽しくて刺激もたくさんあるけれど、悪い人間も多い。
もしそういう世界にいらっしゃる方なら、あえて距離をとって、
地に足がついた系の友人を増やすと、「ツケいるスキ」が減ります。
それにまともな男性なら、役割に依存し、尽くしすぎてしまっている恋人・妻に対して、
「がんばりすぎじゃない」「無理するな」と言ってくれるものです。
役割でしか人間関係を構築できない男性から距離を置き、
人間性だけで付き合えるような相手とそばにいると、
自分にかかった「尽くさなきゃ自分には価値がない」呪縛も少しずつ取れていきます。
自律神経失調症・IBS・睡眠障害
ストレス障害・トラウマ体質を疑って欲しい
自律神経失調症には薬がありません。
なぜなら、それは身体の記憶による、体質の乱れだから。
神経を治すしか方法がないと思っています。じゃあ、なぜ神経が乱れたのでしょう?
これに当てはまってる方も、トラウマ体質が若干あると思います。
体が交感神経優位になりがちであり、ストレスによりすぐに闘争逃走反応が引き起こされてしまいます。
その結果として副交感神経系の支配下にある睡眠や消化器官がうまく働かなくなってしまい、トラブルが起きるのです。
体のサインを見逃さないで
つまり自律神経系の症状が出てしまったら体に強いストレスがかかっているという事です。
「私にはストレスがかかっている」という事実を素直に受け止め、
体をリラックスさせ自分を追い込まずにゆったりと過ごしてあげてください。
睡眠障害の人は体が警戒状態で筋肉が固まってしまっていてリラックスができなくなっています。
首・背中・股関節を緩めるヨガ(ダウンドック、鋤のポーズなど)を毎日行ってください。
過敏性腸症候群の人は、回復・自然治癒力を担う腹側迷走神経がうまく使えていません。
ボディスキャン瞑想+慈悲の瞑想で、体の表側に緊張や冷えがないか意識を向けて緩めたり温めたりしてあげてください。
根本治療はトラウマ体質の人と同じです。
解離性障害・解離性同一性障害(多重人格障害)
身体の声を聞き続ける=今はもう安全だから
このサイトでたびたび話題に出ている解離とは、
体を警戒状態に置くことだけではとても危機を乗り越えることができなかった小さな子供が、
もうどこにも逃げる場所がないのなら、脳内に1つ、またもう1つと逃げ場を作ってしまえばいいじゃないかと、
無理矢理空間をねじ曲げて作り上げた、その人にとっての安全基地です。
その人の体が強ければ、解離は少し痛みが感じられないと言う程度で済みますが、
体があまり強くない女性だと、人格が苦痛に耐えられなくなって人格を分裂させていくことがあります(解離性同一性障害)。
「人格統合」傷ついた私は眠りについた【実録・小児期トラウマ治療7】
いずれにしてもこの世界が、「ほんの小さな時に地獄であった」と言う事実には変わりがなく、
離人感(自分が自分でないような遠くから自分を見ているような感じがする)がある人は、
小児期トラウマを疑ってください。
未熟児や帝王切開や乳児期に両親が多忙で不在だったことによっても解離性障害が進行してしまいますので、
念のためご両親に生まれた時のことを聞いてみると良いと思います。
徹底的に身体中心で生きてみる
解離性障害の人は物心がついた時から既に身体の感覚が100%では無い状態です。
私の場合だと強い離人感や、よく言えばメタ認知(悪く言えば他人事のような感じ)、
感情の表現が少ない、痛みや恐怖を感じられない、
人格交代まではないものの複数の人格が自分の中にいるという意識がありました。
ちょっとでも心あたりがあると思った方は、解離性障害について書籍で調べてみてください。
治療としては下記のPTSDと同じになります。
複雑性PTSD・虐待サバイバー・PTSD
自覚がない「隠れサバイバー」は多い!
虐待サバイバーは、自分がサバイバーであると認識できる人とできない人がいます。
何しろトラウマ体質に作り替えられるのは、言葉も記憶も曖昧な3歳までなのですから。
ですのであからさまに親がクズだったと言うパターンでなくても、
上述の病気を持っていてトラウマティックな体質だと思う方はPTSDを疑うべきです。

トラウマ体質の人は、多くの場合ADHDと双極性障害と言われていることが多いです。
【病識への道・後半】複雑性PTSDという診断にたどり着くまでの30年間②
いまここは安全だな、としっかり理解するところがスタート
トラウマ体質の人の1番の苦しみは、家族は地獄だったけれども家族以外に安全な場所がわからないと言うことです。
つまり安全と言う概念自体がわからないし、信頼や絆が全くわからないまま大人になっています。
そして残念ながら、母性や父性などと言うものは幻想であり、サバイバーは大人になったから自動的に愛を知るわけではありません。
友達や先生や恋人や新しくできた家族から愛や信頼を目で見て耳で聞いてゼロから学習していくのです。
もしそういう感覚に共感していただける方はほぼ間違いなく小児期トラウマのサバイバーだと思います。
毒親と似た人を好きにならなければ吉
この世のほとんどの人が、「愛・信頼・絆」を体で理解している人たちですから、
自分の親みたいな人を大切な家族や友達やビジネスパートナーにさえ選ばなければ、
人はより心地の良い方向へ自然と流されていくものなので、
サバイバーも愛や信頼や絆を学習することができます。
サバイバーが疑われる方は、絶対に自分の家族と似たような人を周囲によせつけないでください。
私は何度も何度もここでつまづいて失敗してきたので、本当に切実に伝えたいです。
今まで会ったことのないようなタイプの人だけれども
何故か好感がもてて一緒にいると学びが多いなと思う人とそばにいる方が、
安全安心は獲得できるし、人間的にも成長できます。
そうして育て直しをしてもらうことによって、警戒心は少しずつ少しずつ弱まっていき、最終的にサバイバー体質がゆるんで生きやすくなっていきます。
嫌いの感情は、親に向けられているかも? と疑う
サバイバーの人は本質的に人間が怖いですし人間のことが嫌いです。
何の武器もない3歳までに親や兄弟から痛め付けられてきたのですから、そう思ってしまうのも仕方のないことです。
ただし大人になってくると、その人間嫌いが異常なほどの好き嫌いとなってヒステリックに現れてくることがあります。
そしてサバイバーの人が人格障害やソシオパスに移行してしまったりする事は非常に悲しい現実です。
サバイバーの人はあの人が嫌いこの人は嫌い、自分の事はもっと大っ嫌いと言いますが、
それはおそらく虐待者に向けられた言葉です。
私も生理的に無理な人がものすごく種類が多くて、たくさんの人とワイワイするのが大好きなはずなのにとても息苦しくとても疲れてしまっていました。
今は生理的に無理と言うのは両親の「投影」だったとはっきりわかります。
人間(自分も含む)が嫌いで嫌いでしょうがないと言う感情を一旦許してあげて、
かつその原因が自分や相手ではなく虐待者が嫌いだったんだとはっきり認識することで
かなり社会生活が生きやすくなるはずです。
トラウマ専門のセラピーを受けよう
複雑性PTSDにはトラウマ体質の人や虐待サバイバーは普通の精神科では対応してくれません。
私は今、精神科に月1回通いつつ、専門家のところで専門的治療を受けています。
ぜひ相性が合いそうなセラピストの先生を選んでセラピーを受けてください。
相性が良さそうな先生方のホームページを比較しながら、直感的にこの先生なら自分の話ができそうだなと思う先生を選んでください。
婦人科系疾患(子宮内膜症・不妊症)・男性のお悩み
女であることを特別に考えない
現代病の1つである婦人科系疾患はやはり毒親の影響が非常に強いと思っています。
おそらくメカニズム的には男性のお悩みも同じだと思います。
つまり同性の親が養育に失敗をしたがために、自分の生まれ持った性別を心の中で憎み・軽蔑することになり、
その憎らしく気持ちを汲み取って生殖器を氷漬けにしてしまうのだと私は考えています。
私はおそらく10代後半から子宮内膜症を発症していました。
30代でいよいよ、生理の日には立ち上がることも出来なくなり、ステージ3〜4の内膜症と診断されました。
それは、母のようなキャピキャピした女性を認められなかったからだと思っています。
いま、母のことがどうでもよくなっていくに従い、
貧血と痛みで立ち上がることもできないほど重症だった私の子宮が、
最近自分の力で動き出しているのを感じるようになりました。
何よりエステやマッサージに行くと「内臓が冷えすぎていてこのままでは危ない」と言われ続けていたのに、本人は何も感じられなかったことが問題でした。
それが、いまでは下腹部に何か臓器が存在するような、動いているような、
確かにそのあたりが自分の一部として生きている感覚が感じられるようになったのです。
女の自分を認めよう、母親を許そう
答えはおそらく自分の同性の親の生き方を許してあげることしかないのだと思います。
許すのは非常に難しいかも知れませんが、遺伝子を半分受け継いでしまった以上、
同性の親を許さないで生きると言う事は自分を半分許さないまま生きるということになります。
頑張って虚勢を張ってきた自分を許してあげる代わりに、母親の半分も許して欲しいのです。
私自身のことでいうと、正直言って女に生まれたくなかったし、
今も性転換手術を受けようかなぁと言うことが頭によぎるレベルで女という性は苦痛です。
生理のたびに女であることを恥じ、会社に生理休暇を申請する自分が本当に情けなくて恥の感情を年々膨らましてきてしまいました。
けれど今はトラウマの治療をしたおかげで、過剰な警戒心も日に日に埋まっていき、
氷漬けにしていた「女」も自然体で受け入れようかな、と思えてきています。
まだ婦人科系疾患は完治したわけではないので偉そうなことは言えませんが、
これまでたくさんの資料を読み漁って研究した結論は、
毎月1万円のリュープリン注射でも、ピルでも、ディナゲストでも、ミレーナでもなく、「許す」と言う行為です。
どうかご自分と同性の親に「慈悲の瞑想」をかけ続けてみてください。
薬では決して治らなかった不妊やPMSのお悩みも改善する可能性があります。
今後はここに紐づけて各病気についても掘り下げていく予定です(*^▽^*)

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