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男尊女卑の国・日本で「母→娘」の虐待が「普通すぎて問題にならない」件について

「治らない病」克服日記
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しばらく体の治療のため、ブログはお休みしていましたが、かなり目処が立ってきたので復活します。

更新が遅れていた1年間はガッツリ解離性同一性障害の治療をしていました。

カウンセリングと体のケアを中心に、なるべく「考えるな、感じろ」の生活をしてきたのです。

これは人によりますが、私の場合はなんでも「感じるな、考えろ」というサバイバル戦術をとりがちだったので

自分の体の感覚を何も感じることができず、結果過労でメンタル休職することになったり

自分の感情を感じることができない状態なので善人を演じ続けて人格がバラバラになっていたのです。

私は極限まで合理的でロボットみたいな人間になろうとしましました。

今でも周りの同年代の友人に比べると、かなりロボットっぽい人間です。

けれどもいくら頑張っても、私は油を挿せばまた動くロボットじゃなかった。

結局、1年かけて、私は体の痛み・疲れ・コリを取り戻し

筋肉の過緊張によって隠されていた様々な感情と直面することになりました。

まずは、ただの女児が多重人格になっていく過程で最も重要な要素であった

「両親からの虐待と、大人たちによる放置」がなぜ起きたのかを考察します。

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人口の多い先進国の多くが男尊女卑

最初に簡単に社会的背景について述べます。

世界の事例を調べていると、やはり戦後資本主義+民主主義というのは

大戦を乗り切った成功スタイルを踏襲して作られています。

・成人した男=自分の能力(力)で、家族と国家(先祖代々の土地)を守る

・女子供=男を支え、連帯や絆の力で家族と国家を守る

これが戦中で、その時に発達した官僚制や企業組織などのスタイルがそのままになっている。

何が言いたいかと言うと、主に「長時間労働」「育休の取り扱い」と言う点について

詳しく考えたり制度を作ったりするのは非常に面倒くさいし、

アメリカでもヨーロッパでも日本でも家族信仰は非常に強かったりするので、

誰か「家族と地域を回す」というポジションが必要になる。

避妊技術がなかった頃は必然的に女性がしていたが、避妊と計画出産ができるようになると

別に「家族を回す」のは男でも良くなった。これが1970年以降の話。

でも、永く続いてきたシステムや慣習を見直すのは大変だから、

消費と腰掛け労働に女性を入れたが、全体を見直すのは先延ばしにした、

女性たちも専業主婦ポジションが案外オイシイので総じて文句は言わなかった。

これが日本。先延ばしにせず女性が闘って制度を勝ち取ったのが欧米。

そのように私は理解した上で今後書かせていただきます。

もちろん、現代史に定まった見方など存在しませんので、あくまで自説です。

では本論です。

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悲劇のヒロインならば、子供くらいいくら虐めても良い不思議

以前も書きましたが、確か8歳くらいの時、私は学校に提出する「お母さんへのメッセージ」に

・ストレスの吐口にして説教するのをやめてください

と書いています。また、5歳の誕生日にも

・プレゼントは要りませんので、お願いだから叩かないでください

と懇願しています。しかし、両親は当然のごとくその要求を跳ね除けました。

母親が叩かなくなったのは、私が母親と口を聞かなくなったからです。

彼女が口を開こうものなら家中を逃げ回ったため、小学校中学年になると叩く回数が減りました。

それまでは、彼女にとって虫のいどころが悪くなると、スゥッと顔色が変わって

「まだ掃除できてないじゃないの! こうやれっていったでしょう! 私かわいそう!」

と絶叫しながら物を壁に投げつけ、ナマハゲのように振り乱して暴れていました。

……でも、この話、別に「え、これのどこが虐待なの?」と思う方が多いのではないでしょうか。

正直言って昭和生まれの家庭はどこも大方こんなもんだと思います。

私自身、このエピソードを周囲に話しても「虐待だよ」と言われたことはありませんでした。

30過ぎて児童心理に詳しいカウンセラーさんに相談して初めて

「それは、かくかくしかじかで虐待です」

と言われたくらい、日本社会と児童虐待は密接不可分だと思っています。

だから、ここに来たくださった読者様も、あまり深く考えずとも

「自分ももしかしたら虐待のせいで生きづらかったのかもな」

まずは気軽にカウンセリングや精神科医の扉をノックして、ご自身の体験を話してほしいと思います。

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昭和・平成という時代と「母による虐待」

私は江戸・明治・大正は生きていないので分かりません。

昭和と平成という時代にポイントを絞って書かせていただきます。

何度も書いていますが、いったんうちの母(現在60代後半)についてスペックを整理します。

・実家:大企業のそこそこ出世した幹部の娘、父親は大家族の長男、母親は女中扱い

・学歴:まあまあの高校→日東駒専レベルの大学→親のコネで大企業へ

・資質:アイドル系フェイス、動物虐待癖などサイコパシー高め、自己愛的、八方美人

女性にはあるあるですが、15〜20歳前半までって何かと社会がチヤホヤしてくれます。

私だって若い時はほんの短い間そういう時期がありました。

でもそこで舞い上がって「私は(何のスキルもないけど)一生社会から必要とされるんだ」と勘違いしてしまう人は多くて、

そういう人は専業主婦になると歳だけとって何も残らず、それに不安を抱いたりする。

でも努力はしたくない、ありのままの自分を否定されるのが怖いから、自分の殻は壊さないんですね。

昭和・平成よりは遥かに女性の労働が自由になった今でも、

若い時チヤホヤされた喜びから逃げられず「女と若さ」に固執する人はいます。

が、ここで問題にしたいのは、私の母が「否応なくカワイイ奥さんになるしかなかった」という点です。

外でキャリアに戻る選択肢があり、それでも専業主婦を選んでいる現代の女性とは違い、

本人がいくら望もうとも育児復帰後のポストは絶対に存在しないという時代だった、という点が重要です。

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時代への不満は「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く」で

ずっと母を怒らせてばかり、何をしてもダメ扱い、

「こんなことも出来ないで立派な嫁になれない!」と怒鳴られっぱなしな保育園時代でした。

が、私の幼少期のエピソードをカウンセラーさんやお医者様にお話しすると

特別なにか発達に遅れがあったとは思えないとのことでした。

むしろ3歳児に洗濯物を畳ませたり、片付けを完璧にしろと要求する、母親の要求水準が発達段階に見合わなかったそうです。

それまでは何をしても「全然出来ない」と思い込まされてきた人生でしたが

繰り返し先生方から「あなたは子供として間違ったことはしていなさそうだ」と言われると

「ああ、母親は私に女マウンティングをして、他人下げ自分上げでドーパミン補給してたのか」

とカラクリが見えてきてしまったのです。

モテモテで色んな男とスキーコンパし放題だった花のオフィス・レディが

出産で1DKの狭い家に閉じ込められて姑から毎日鬼電かかってきていたら

まあ私でも発狂するかなあとは思います。

とは言え、恥を忍んで公的機関や友達に悩み相談をするにはプライドが高すぎる。

ラブラブな夫はあくまでも恋人関係なので、所帯じみた話をすると興醒めになる。

だから安直に一番弱い者を徹底的に虐め抜く。

美人の母は、おそらくこうして悪魔に魂を売ったのだと思います。

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昭和の女の「被害者意識」 なぜ彼女たちは大人になれなかったのか?

母と絶縁したのは、前段がなければ非常に些細なことでした。

母が仕事中に怒り狂って電話してきたのです。

「あなたが勧めた新しい携帯電話会社に来てみたけど、全然わからないじゃないの! どうしてくれるの! どうしたらいいの!(絶叫泣)」

「いや、いま忙しいから今日は一旦帰って。店員さんに聞いて」

「だってだってもう古い携帯電話渡しちゃったんだから! お金もかかるっていってるの! 今すぐ来て!」

「だから、できない。切るよ」

「だってだって、でもだって、だって私はかわいそう!!」

このヒステリーをぶつけられて、気づいたのです。

ーーあ、私って、この人の実質的な親なんだ。

ーー長い間、この人に「おかあさんごっこ」させてあげてたんだ。

ーーあ、私、親の親をやることに、かなり疲れてイライラしてるんだ。

ーーあと何十年、この老親の親代わりをやり続けるんだろう……

このやりとりが、ちょうど、母親に対して

「頼むから親らしくして。今までのことは水に流すから、親子逆転をやめて」

と嘆願して

「いやだ。むり。今更むり。」

とキッパリ断られた直後だったのです。だから余計に虚無感がすごかったですね。

彼女からすると、

「私は時代の被害者なの。あなたと父親のために一生懸命やったの。だから感情の高まりは尽くしてあげてる子供と父親が面倒見るべき!」

という子供の理論に固執していて、自立した人の親になることは終に出来なかったのです。

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子供と大人の違い 親のふりをした子供たち

私は頑張ってる!

だから頑張りを認めて褒めて、感謝して、承認して!

辛いことがあったら愚痴らせて、怒鳴らせて!

これは友人関係や恋人関係には成立するかもしれません。

でもやりすぎたら友達も恋人も去っていってしまいます。

その点、子供は成人するまでは親から逃げられません。

成人前に逃げると「教育を受けさせてもらえず、就職も大変なのに自分で衣食住稼がないといけない」という壮絶な制裁が待っています。

だからほとんどの子供は親から逃げないという判断をします。

しかし、子供が親の承認係兼感情お世話係をやっていると、子供は自分の感情がわからなくなります。

そしてより「子供なのに実質的には親の精神的な親」というポジションに追い込まれ、

気づいたら「◯◯さんはしっかりしてて落ち着いてて優しい」などと家庭外でも頼られるようになり、逃げられなくなります。

そもそもは親が精神的に自立していないことが問題なのに、

それをたまたま助けてしまった子供は、一生、親にとって都合のいいサンドバックとして生きていかざるを得ない共依存関係になります。

確かに、日本はひどい男尊女卑の国であることは間違いありません。

私自身働いてきて同期の男子社員に比べるとかなりひどい扱いを受けてきました。

平成後半になっても、弊社では女性社員だけにお茶汲みが残っていますから。

でもだからといって

「目の前に便利な子供っていうのがいるから、コレから承認欲求搾り取っちゃえ」

「寂しくなったらマウント取って気持ち良くなろう」

「◯◯ちゃん、お母さんこんなに頑張ってるの、褒めてね!」

「あーら、◯◯ちゃん、まだ掃除も出来ないの? (私みたいに)良い嫁になれないわよ? 嫁に行くことが女の幸せよ」

と依存心丸出しで精神的にベッタリ汚染していいとは言えないのです。

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未熟な老人を見限る時

老人と言っても立派な方もいらっしゃいます。

なんでも極端なことを言いたいのではありません。

うちの親のように、働きたくないし娘から承認を搾り取りたいという「穀潰し」は

親不孝者と謗られても、ちゃんと事実として「おかしい」と言わねばなりません。

親だから、育ててもらったから、それは過去の話。

そもそも勝手に作って勝手に産んで勝手に自分たちで育てたのです。

これを読んでくださっている方にも考えていただきたい。

いま、今、あなたはまだ、自発的な感情で、親孝行をし続けたいですか?

親が求めてくることに流されて「これくらいされて当然」をしてあげていませんか?

私は、親の精神年齢が残念ながら成長できなかったことを認めてから楽になりました。

いまも連絡は来ます。

でもそれって、ハムスターがお腹が減ると戸をかじるような反射的なものなので、

生暖かい目でスルーしています。

彼女にとって、私は、実の親よりも親なのです。

マウントを取らせてくれて、いつも「下」でいてくれて、承認欲求を満たしてくれる、

ドラえもんのような便利な存在なのです。

そんな便利な存在を手放すことは誰にも出来ない。

だから彼女は死ぬまで私に、千と千尋の神隠しの「カオナシ」のごとく憑いてくるでしょう。

私は淡々と、自己愛憤怒で殺されないことだけを日々気をつけるだけです。

もう彼女は大人になることは出来ない。

彼女は変わることの出来なかった哀れな人のまま、無駄に時間を過ごすしかないのです。

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諦める=明らかにみる

ここまで長々と、うちの母親含め昭和世代の多くの母親が

チヤホヤされた快楽によって思春期で精神的成長が止まってしまい、

その尻拭いを結婚前は友達と恋人が、結婚後は子供に「当然のように」させて、

子供が成人を迎えた後も「当然のように」親代わりを求める仕組みについてお話ししました。

では、私たち被害者がどうすればいいかと言うと、ただ過去を明らかにみることです。

とかく親世代は被害妄想が激しいので、私たちも被害者意識に飲まれそうになることがあります。

が、しかーし!

親世代の被害妄想の方がもっと強いことが多いので、たいていは返り討ちに遭います。

ならば、親のことは諦めましょう。

いままで「親育て」よく頑張りました。

誰も褒めてくれないし、むしろ「当然」と言われるけれど、私たちは頑張りました。

頑張ったから、もうやめましょう。

過去、親はあなたに酷いことをし、謝りもせず「当然」と放置した。

虐待行為を諌めてくれる親戚や近所の人もいなくて孤独だったと思います。

その歴史をだた淡々と「こういうことがあった、でもそれは過去だ」と明らかにしていくことが必要です。

私はこの1年間、カウンセラーの先生に支えられながら、

先生方も目玉が飛び出るようなトンデモない実家トークを赤裸々にお話しし

やっと過去は過去に、自分のいまの人生の主導権を取り戻しつつあります。

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予告 治らない病は治りつつある

以後、複雑性PTSDがなぜ解離性同一性障害や双極性障害、パニック障害、婦人科系と

あらゆる心身の疾患を引き起こしたのかを書いていきます。

非常に重要なのことなのでもう一度書きます。

「え、そのくらい、普通だよ。虐待なんて大袈裟な」

と思っている方、もしかすると虐待のせいで人生が狂っているかもしれません。

それほど昭和〜平成生まれの日本の人は、

私の肌感覚では半分くらいが虐待サバイバーだと思っています。

これは親の所得や地域を問わず、ほぼ半分くらいそうです。

その病気、その性格の歪み、その生きづらさが、「虐待由来でない」と断定するのは早い!

どうか親を一旦諦めて、ご自分の過去を明らかに見る勇気を持ってください。

あなたも、私も、本当の自分の人生のスタートラインは、親を諦めてからです。

親を諦めると無尽蔵に苦しめてくる承認欲求からスッキリ自由になります。

誰からも褒められなくてもいいし、会社でも体を壊すまで頑張りすぎないのに

仕事はなんとか回してやっていけるようになります。

「治らない病」を治したら困るのは親世代。だから治せないんです。

治されたら困る人たちがたくさんいるから。

でも治りましょう、治せるんだから。

治ると強くなります。本当の意味で。

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