
3歳児が失った「頭蓋骨陥没骨折」の痛み【実録・小児期トラウマ治療3】
小児期トラウマの最も新しい記憶は、3歳の臨死体験だったーー。目の前が血で染まる。意識が遠のき、わたしは私から分離し、もはや死体にしか見えない私を斜め上から眺めていた。砂場は血の海。でも何も聞こえない、感じない、痛みも、憎悪も。犯人を罰している余裕なんて、あの頃の私にはなかったのだ。
結論を言います。すべてのヒトは、「体」からしか「心」を変えられません。行動を変えずに心だけを手っ取り早く楽して変えようとした人の末路こそ「自己愛」です。メンタルハック、表面的な心理学テクニック、表面的な自己啓発に踊らされた人が一様にソワソワしていて地に足がついておらず「成功成功」とうわ言を言うのは、つまり、自分はなんの努力もせず、イメージの理想に逃げたいと思っているから。逃げる/裏技/楽したいは武道の逆ですね。